YouDoc
小児でエアウェイの使用頻度はそう多くはないが、過鎮静のときや痙攣時、重症心身障害児に使用する機会はある。
基本的には大人と同様だが、大人でもそれほど使用頻度は多いわけでもないので復習しておこう!
目次
エアウェイの適応
小児の意識レベルが低下しているときは
①頸部の屈曲
②下顎の弛緩
③舌の喉頭背面への落ち込み
④分泌物の蓄積
などの機序により上気道が閉塞する可能性がある。
こういった舌根沈下などによる上気道閉塞を解除する目的に使用される
エアウェイの使い分け
経鼻エアウェイ | 経口エアウェイ | |
---|---|---|
Smiths Medical | Smith Medical | |
適応 | 咳嗽反射がある場合 | 咽頭反射がない場合のみ (重度意識障害や鎮静薬使用中など) |
禁忌 | 出血のリスクが高い(相対的禁忌) 顔面部に重度の外傷(頭蓋底骨折や顔面骨骨折) | 咽頭反射がある場合 |
エアウェイ挿入の手順
経鼻エアウェイの挿入
STEP
経鼻エアウェイの準備
鼻の先端から耳たぶや下顎角までと同じ長さのものを選択する
STEP
経鼻エアウェイの挿入
- 経鼻エアウェイの先端に潤滑剤(キシロカインゼリーなど)をつける
- 経鼻エアウェイ先端を、右鼻孔からほぼ垂直(頭側ではなく)に挿入する
総鼻道は内側(鼻中隔側)、尾側よりに開口している⇨頭側および外側には鼻甲介が突出しており挿入しにくい
※右が入らず左から入れる場合は、尖っている側を内側(右と反対)にして、途中まで挿入後に反転させる - やさしく押し込んでいく。挿入に抵抗があるときは、先端の方向を少し変更し(内側・尾側)再び進める
- 通常フランジの部分まで挿入するが、深すぎる場合は安全ピンで調節する
呼吸器ドクターひつじ先生のYoutubeがわかりやすいから一度みておくことをおすすめするよ
経口エアウェイ
STEP
経口エアウェイの準備
口角から下顎角までと同じ長さのものを選択する
STEP
経口エアウェイの挿入
- 経口エアウェイの先端に潤滑剤(キシロカインゼリーなど)をつける
- 経口エアウェイ先端を、舌と反対側の上顎に向けて挿入する
- 半分ほど挿入した後、舌を押し込まないようにエアウェイを180度回転させ、先端を舌根部に向けて進める
- 一度下顎を挙上して、押し込んだ舌をエアウェイの上に持ち上げる
経口エアウェイも呼吸器ドクターひつじ先生のYoutubeをみるといいよ
【参考文献】
コメント