おちんちんが赤く腫れちゃった!どうして!?すぐに受診した方がいい!?
おちんちんの腫れで小児科をする子はそうめずらしくないです。すぐに受診をしたほうがいい場合と焦らなくていい場合があるので簡単にわかるように説明します。
何科を受診すればいいの!?
一番の理想は泌尿器科です。
ただ子どもが泌尿器科を受診する機会はそう多くないため近所の泌尿器科を探すのも大変だと思います。
なので小児科でも大丈夫です。
おちんちんの腫れは小児科ではめずらしくないことなので、多くの小児科医師が対応可能なはずです。
おちんちんの腫れの原因は嵌頓包茎か亀頭包皮炎がほとんど!
おちんちんの腫れは多くの場合『亀頭包皮炎』という細菌感染などによっておちんちんに炎症が起こるものです。
緊急性は高くないので日中にかかりつけの小児科を受診するといいでしょう。
逆に緊急性が高いものに『嵌頓包茎』というものがあります。
これはすぐに対応が必要なので日中はかかりつけ小児科医でいいですが、夜間・休日でも受診が必要です。
この2つについて説明していきます。
亀頭包皮炎
子どもは生理的に包茎であることが多いので細菌感染を起こしやすく、特に2-5歳に多いです。
症状はおちんちんが赤くなったり、腫れたり、痛がったりします。ときに膿がでることもあります。
治療は軽症例では抗菌薬入りのステロイド軟膏やステロイド軟膏、抗菌薬の軟膏などの軟膏で数日で軽快します。
重症例では軟膏に加えて飲み薬の抗菌薬を使うこともあります。また痛みに応じて鎮静薬を使います。
保護者の観察ポイントとしては『尿が出ているかどうか』が重要です。
尿が出せないのであれば尿道カテーテルという管を入れる必要があるます。
また亀頭包皮炎は繰り返す子も多いです。亀頭包皮炎は汚染することが原因なので、予防のためには陰部を汚い手で触らない、おむつをこまめに変えるなど陰部をきれいに保つようにしましょう。
【軟膏の塗り方】
- 入浴時に包皮をよく洗い、タオルなどで水気を拭き取る
- 包皮を陰茎の根本の方に軽く引っ張る
- 亀頭が見えていたらそこに軟膏を塗る
※亀頭が露出しない場合は無理に引っ張らずになるべく皮の中に入るようになんとなく塗っておきましょう
嵌頓包茎
亀頭包皮炎より緊急性が高いのが嵌頓包茎です。
亀頭包皮炎と同じようにおちんちんが赤くて、腫れる病気ですが、見た目が違います。
嵌頓包茎は包皮がむけて亀頭が露出しています。
嵌頓包茎は強引に包皮をむいてしまうことが原因となります。
お父さんよりお母さんがしてしまうことが圧倒的に多いです。
嵌頓包茎はうまく血流が流れなくなるので最悪の場合はおちんちんが腐ってしまいますので緊急受診が必要です。
治療はまずは皮を戻せるように整復を試みます。
かわいそうですが痛がるのはやむ無しです。
整復ができなかったら緊急手術になります。
保護者の対応で重要なことは嵌頓包茎と思ったら休日でも夜間でも緊急受診をすることです。
泌尿器科に受診できるのであれば泌尿器科、難しそうなら小児科を受診してください。
また、包茎で重要なのは皮をむこうとしても亀頭が露出しない真性包茎です。
真性包茎の割合は新生児はほぼ100%、乳児は約80%、幼児は約60%、小学生は約30%と年齢とともに低下していき、思春期以降までに95%以上が改善します。
症状がないこどもの包茎に治療適応は基本ないため、包茎であっても過度に心配する必要はないことを知っておきましょう。
別記事で包茎について解説しているのでよかったらごらんください。⬇⬇
まとめ
おちんちんの腫れは亀頭包皮炎か嵌頓包茎がほとんど
亀頭包皮炎は尿が出ていれば焦らず受診
嵌頓包茎は治療を急ぐため緊急受診を!
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